事例紹介
和歌山県立自然博物館 | 和歌山県
汽水域生態系をテーマにした継続的な教育プログラムと教材の開 発:海域との繋がりに着目して
PROGRAM3 海の学び調査・研究サポート
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実施期間 | 2021年6月1日 ~ 2022年2月28日 |
主催 | 和歌山県立自然博物館 |
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調査研究の内容・目的
- 川と海の水が混ざり合う汽水域は多様な生物が生息するホットスポットであり、子を育てる成育場や餌をさがす食事場など、水産重要種を含む海産魚類に対しても重要な役割を担います。
- 本事業では、汽水域が海域の生物に対しても担う生態学的な役割を学ぶことを目的とした企画展の実施に向け、汽水域に暮らす魚類の生態を対象とした事前調査を実施し、海や汽水域に関する環境教育を実施するうえで継続的に活用可能な展示手法や教材の開発を目的としました。
- 今回得られた成果を活用し、当館の特別展にて汽水に暮らす魚類に着目した生態展示を行う予定です。それにより、海と川、その狭間に形成される汽水域が、互いに関連しながら、多様な生物を育んできたことを紹介し、環境同士のつながりを認識してもらうことで、海洋域を含む水圏での環境課題について解決に向けた問題意識の向上が期待されます。