事例紹介
蘭越町貝の館 | 北海道
暖流系浮遊性巻貝に関する分類学的研究及び海洋温暖化・酸性化が暖流系浮遊性貝類に与える影響の基礎に関する研究
PROGRAM3 海の学び調査・研究サポート
実施期間 | 事業期間 平成29年2月1日~平成29年6月30日 実施期間 平成29年2月1日~平成29年6月30日 |
主催 | 蘭越町 |
開催場所 | 蘭越町貝の館等 |
調査研究の内容・目的
- 人為起源の二酸化炭素は、大気を暖めると同時に、海洋も暖めます。さらに、海洋へ溶けることによって、海が酸性化します。
- 裸殻翼足類 (浮遊性貝類) は、アラゴナイト結晶の貝殻を形成する有殻翼足類 (巻貝) を捕食することが知られています。
- 本研究では、2016 年に天草市から見つかった新種と考えられるクリオネ類の 1 種について、形態学的・生態学的・分子学的アプローチから、その特徴を調べ、新種であることを証明することを目的としました。
- さらに、クリオネ類の餌となる有殻翼足類は、海の酸性化によって、貝殻の溶解など、深刻な影響が示唆されています。
- 本研究成果を入口として、海洋生物の背景にある環境問題について考える機会を提供し、海の役割や、海の温暖化・酸性化問題について広く知ってもらうことを最終目標とします。