事例紹介
和歌山県立自然博物館 | 和歌山県
ナマコ類に着目した亜熱帯域の内湾底質浄化に関する基本研究および教育的展示プログラム開発に向けた準備
PROGRAM3 海の学び調査・研究サポート
実施期間 | 平成30年6月15日~平成31年3月31日 |
主催 | 和歌山県立自然博物館 |
開催場所 | 和歌山県立自然博物館 |
調査研究の内容・目的
- 近年、本州周辺では乱獲や環境悪化によってナマコ類が急激に減少する一方、温暖化にともなう亜熱帯種ナマコ類の北上が各地から報告されており、ナマコ類の空白や置換による海洋生態系バランスへの影響が危惧される。
- 本調査研究では奄美群島の沿岸でナマコ類の生態情報を収集し、亜熱帯の内湾底質環境の維持にナマコ類がどのように関与するのか、分類学的、生態学的な基礎知識の収集を図ると同時に、海洋環境教育のための生体教材としての可能性を探るために、ナマコ類の輸送・飼育技術の開発を図る。
- 本調査研究で得られた知識、技術に基づき、温暖化などの海洋環境問題を提起し、同時に海洋生態系バランスへの理解を高めるような特別展を開催し、ナマコを通じて海を学ぶ教育的展示プログラムを開発する。