事例紹介
三重県総合博物館 | 三重県
知られざる三重のお宝:離島の自然調査事業(三重県内の離島の生物相・地質の解明と自然環境保全対策の検討)
PROGRAM3 海の学び調査・研究サポート
実施期間 | 2019年5月1日~2020年3月31日 |
主催 | 三重県 |
開催場所 | 三重県総合博物館 企画展示室 |
調査研究の内容・目的
- 近年、ニホンジカ等の大型獣の増加で自然環境が急激に変化したが、離島は「海」の存在が障壁となり生物が侵入しにくく、急激な生物相の変化が少ないと考えた。本事業は、現時点の離島の自然状況を調査して記録すると同時に、「海」の存在が離島の生物相に対して及ぼす影響を考察する。
- 現時点での自然環境の現状を明確にすることで、熊野灘沿岸の離島特有の生物相の変化が理解できる。あわせて、大型獣が侵入した島とそうでない島、本土からの距離が近い島と離れた島を比較することで、生態系を保全する上で重要なバリアとしての海の存在意義を明らかにする。
- 本事業の成果は、自然公園や天然記念物にも指定されている貴重な生態系の現状を、海の存在を関連付けながら記録や資料として残すことで、次世代の調査研究のなど「学び」のための活用が見込まれる。離島の環境を語るうえで「海」の存在は必須であり、海が環境に及ぼす様々な影響など、海に対する新たな視点を広く発信する。